吉本芸人コンビ「ミキ」によるツイートが、京都市から依頼のステマだったことが問題になっている。でも、今の世の中、ステマだらけでは?
人生100年時代、ステマにだまされないためには?自分の頭で考え、自身で気をつけるしかない、と思う。
ステマとは?
ステマとは、ステルスマーケティングの略語。(英: Stealth Marketing)
ステルスとは、英語で「隠密」「こっそり行う」という意味。
軍事用語でも有名ですよね、例えばステルス戦闘機。
敵のレーダーに探知されずに攻撃できる戦闘機。
マーケティング用語のステルスマーケティングとは、「消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること。」
別な表現でいうと、「さくら」や「やらせ」と同じ行為。
特定の業者と共謀して客になりすました人が、商品をほめるなどして、買い物客の購買心をそそる行為と同じ。
今回の問題
クチコミを装った宣伝行為により消費者が騙されることをさけるため、金銭を支払った広告投稿については、#提供や#協賛、#PRなどの広告行為で分かるような表記を行うように、JIAAというインターネット広告の業界団体やWOMJというクチコミマーケティングの業界団体によるガイドラインが定められている。
しかし、今回の投稿には、それらは明記されていないので、それが問題らしい。
【京都市ステマ? 常識との乖離】https://t.co/mkRoVP3jxZ
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) October 29, 2019
京都市が、市の施策を吉本興業に所属する「ミキ」にツイッターでPRしてもらうため、ツイート1回につき、50万円を支払う契約を結んでいた。専門家は、市、吉本興業と一般人との常識の乖離(かいり)を指摘。
1)ツィートが、個人のつぶやきなのか、広告なのか不明確?
2)広告行為に対して、京都市から吉本興業に100万円支払われている
3)ツィート4回に対して、その報酬は妥当なのか?
などが問題になっているらしい。
1)がステマの話題。
ただし、京都市の見解は、「ステマにはあたらない」と主張しているとのこと。
これらの議論は、他にお任せするとして、そもそもステマって世の中にあふれているから「なんで今さら?」と言うのが自分の疑問。
人生100年時代を迎え、これからも色々なステマが現われる、と思いませんか?
ステマに関する法的規制やガイドライン
日本では、不当景品類及び不当表示防止法 にて規制されている。
この法律は、商品及び役務の取引に関連する不当な景品類及び表示による顧客の誘引を防止するため、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれのある行為の制限及び禁止について定めることにより、一般消費者の利益を保護することを目的とする。第一条より
具体的には・・・
日本の消費者庁では、口コミサイトやブログで第三者になりすまし、消費者に誤解を与える投稿がなされるケースに対応し、
「インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」
というガイドラインが2011年(平成23)10月に公表されている。
その後、2012年1月に、一般利用客の評価を採点によって示す口コミグルメサイト「食べログ」で、評価の順位を意図的に上げる、というランキング操作があることが判明。その時、飲食店から金銭を受け取り、その店の順位を上げる「やらせ業者(口コミ代行業者)」の存在が明らかになった。
その事件を受けて、消費者庁は2012年5月、上述の「ガイドライン」の一部を改訂し、口コミ代行業者を使い、一般消費者に誤解させる表示をすることを、問題となる事例として追加したと言う経緯がある。
ステマが横行している 事例
最近では、インターネットを利用した「ステルスマーケティング」が横行していると感じる。
例えば、ブログを開設している有名人に依頼し、ブログ訪問者には宣伝と気づかれないように、特定の商品を紹介してもらう、アクセス数の多いHPなどの管理人に依頼して、特定の商品を絶賛してもらう、といった具合だ。
多くのブロガーも、アフィリエイトで稼いでいると思うが、自然とそれとなくアフリ広告を入れているブログ記事だってあるだろうし、それもステマの一つだと思う。
また、プロのライターに、特定の商品の良い評判を書いてもらい、一般人のものと見せかけて、ブログや口コミサイトに投稿する、といった手法もあるらしい。
さらには、競合他社製品の悪い口コミを投稿させる、といったケースもあるようだ。
他にも特にここ数年、フォロワー数の多い、いわゆるインフルエンサーのインスタグラマーに、商品を無償で提供して、自然な形でその感想などを載せてもらう手法、などもステルスマーケティングの一例だ。
西郷さん、この酒、りょうま酒造からもろうたが、宣伝してと頼まれた。とてもうまいぜよ!
龍馬さん、それインスタで言ったら、いかんでごあす!気いつけな!
こうした例は後を立たないし、気づかれないことも多く、また、どこまでが良くて、どこからがダメ、と言う線引も難しい。
どう規制しても、有名人でもない限り、今回のように問題になることもないし、取り締まること自体も難しい。
では、個人がどう対応するか
いくら規制があっても、この手の手法が世の中から消えることはない、と確信する。
仮に今の手法を取り締まることが出来たとしても、人生100年時代、また、これからも様々な新しい手法が、形を変えて生まれると思う。
そう思っていたほうが、自然ではないか?
そういう中で、自分たちはどうすべきか?
自分で確かめる、考える、そして自分の決定を信じる、しかない というのが結論。
ネット情報は鵜呑みにしない、複数サイトで確認する、だまされているかもしれないけど、この程度ならだまされても問題ないか、自分の頭で考える。
人生100年 何事も 「自分の頭で考える」 つまらない結論だが、これしかない。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。