人生100年時代 何と言ってもお金は重要ですよね。特に年金、気になりますよね。そんな時「将来の公的年金の財政見通し(財政検証)」が発表されました。
年金の財政検証ってなに?
8月27日に厚生労働省より、「将来の公的年金の財政見通し(財政検証)」が発表された。TVニュースなどで知った方も多いと思います。
でも、内容が今一つよくわからない?というのが、私の感想。
という事で、そのレポートを読んでみました。
なぜ財政検証をするの?
- 公的年金制度は長期的な制度である。 ⇒もちろん、そうですね。
- だから、当然、社会や経済の変化を考慮しなければならない。⇒ もちろんそうだ。
- それらの変化考慮して年金財政を5年毎に見直す必要がある。⇒ そうだね、同じ条件の訳ないもんね!
- 長期的な年金財政の健全性を定期的に見直すことは、非常に大事。⇒Agree!!
- 少なくとも5年ごとに、国民年金と厚生年金の財政の現状と見通しを検証することになっている。by厚生年金保険法&国民年金保険法 ⇒なるほど、法律で決まっているんだ、安心だね!!
- 検証の結果、次の財政検証までに「所得代替率」後述が50%を下回ると見込まれる場合には、給付水準調整の終了その他の措置を講ずるとともに、給付及び負担の在り方について検討を行い、所要の措置を講ずる。 ⇒ つまり、給付水準が下がる場合は、色々なことを考えなければいけない。という事。支給年齢の見直しとか、保険料率の見直しとか・・・そういう意味では安心だけど、負担が増えるのはちょっと・・・・ですよね。
検証する重要なものは、
- 財政見通しの作成 ⇒ 色々な前提条件を見直して財政の見通しを検証する。
- 年金財政の健全性 ⇒ 「所得代替率」を試算して、給付水準を検証する。
所得代替率とは、年金の給付水準を示す指標。
⇒ 今の稼ぎの何割くらい年金もらえるの?
⇒ 年金がどれだけ給与収入の代わりになるの? という感じ。
⇒ 「現役世代の半分以上」つまり50%
現役男子の平均手取り収入額に対する年金額の比率で、計算式は、
所得代替率 =(夫婦2人の基礎年金 + 夫の厚生年金)/ 現役男子の平均手取り収入額
検証結果は?簡単に言うと・・・
6つの経済成長シナリオごとに将来の受け取り水準がどう変化するか、試算が明示されています。
まず、2019年度の「所得代替率」は、
61.7% =(6.5万円X2+9万円)÷ 35.7万円 となったようです。
⇒ 今は24万円位もらえるから、現役世代が36万円手取りなので、その62%くらいは年金でカバーされる という意味ですね。
これを少ないと考えるか、多いと考えるかは、あなた次第です・・・・
手取りが36万円もないよ!と言う人にとってはもっとカバーされるわけだし、手取りが多い人には少ないと感じるでしょうし、やはり、個人の状況によって「じぶんごと」として「ライフプランシュミレーション」(8月23日投稿参照)をすることが大事だと感じます。
検証結果は?シナリオごとには・・・
- 経済成長(実質経済成長率0.4%-0.9%)と労働参加(女性や高齢者の就労が増える)が進むケースでは、「所得代替率」は、61.7%から50.8% つまり 50%以上を維持。
- 経済成長(実質経済成長率▲0.5%-0.2%)と労働参加が一定程度進むケースでは、 2040年代半ばに所得代替率50%に到達する。
つまり、景気が良く、労働者が増えれば、今の水準は維持できるけど、景気が悪くなり、働く人が増えなければ、現状の維持は難しい ということですね。
うーん、過度に心配しても仕方ないですが、気になるのはワーストシナリオで、
「ワーストシナリオとして設定されたのは、経済成長率マイナス0.5%が続くケース。2043年度に所得代替率が50%に低下し、その後も制度を修正しなければ2052年度に年金積立金がゼロになる。この場合はまだ生まれていない子供も含め、将来の現役世代の保険料と税金で賄える所得代替率は36~38%しかなく、2019年比で最大41.7%の大幅減少だ。
引用:楽天証券トウシルより
という事で、これから老後に向けての資産運用がますます重要になると思います。